
どうもぬぅです
今日は13日に発表があった米経済指標CPIについて。
ちょっと株価が今週慌ただしいこともあったので冷静に見てみようと思う
CPI 予想0.5% ➡ 0.9%
Core CPI 予想0.4% ➡ 0.9%
結果的には良いと判断する内容だが、この異常な上昇がいろいろと問題がある。
経済がコロナを脱して成長しているのは確かだが、急激な変化はインフレ率を上げることになる。
株価はこれに引っ張られる形で今週下げ方向となった
ロイターのNEWSではFRBが物価上昇を見余ったのではないか?
という懸念がでるとまで記事には書いている。
ロイター記事
米労働局のレポートを見てみよう
以下はレポートから主要部分を抜き出している。
5月に0.6%上昇した後、6月に0.9%上昇
2008年6月に1.0%上昇して以来、1ヵ月間の変化としては最大
前年同月比5.4%上昇
2008年8月期の5.4%の上昇以来、最大の上昇
と、どれだけ急上昇だったかは上記を見ると分かる
実際に何が上昇の起因になっていたのかもレポートにまとめられている。
中古車・トラックの指数は引き続き大幅に上昇し、6月には10.5%の上昇。
この上昇率は、全項目の上昇率の3分の1以上を占めています。
食品指数6月の食品指数は0.8%上昇し、5月の0.4%上昇よりも大きな上昇。
エネルギー指数は1.5%上昇し、ガソリン指数は2.5%上昇。
食料品とエネルギーを除く全品目の指数は、5月の0.7%増に続き、6月は0.9%増となった。
また、中古車・トラック、新車、航空券、アパレルなど、多くの品目が引き続き上昇した。
航空運賃、衣料品など多くの指数が引き続き上昇。
医療費指数、家庭用家具・業務用機器指数は、6月に低下した数少ない主要構成銘柄のひとつ。
全品目指数は、6月までの12ヵ月間で5.4%上昇し、1月に12ヵ月間の変化を記録して以来、毎月上昇傾向にある。
1月の1.4%から毎月上昇しています。全品目(食料品とエネルギーを除く)の指数のこれは1991年11月までの12ヵ月間で最大の上昇率です。1991年11月期以来、最大の上昇率となった。
エネルギー指数は24.5%上昇し、食品指数は2.4%上昇
こうしてみると主な要因は中古車市場の上昇となるが、これは半導体不足による新車市場の影響を
受けていることが考えられる。当然買える新車が無く、経済が活動し車がいるなら中古車を買うことになる。またガソリンの高騰によって輸送コストが上がるなどの影響も見える。
上記のことを考えると改善するべきポイントは見えていることになる。
それで気になるのが先日15日にあったパウエルさんの話。
高インフレの考え方について言及していたようだが、その中で数年にわたって
高インフレでない限りは一時的なものとみているという分部。
それと早期の金融引き締めはないという発言で、高インフレは鈍化していくというもの。
分かりやすく書いてた記事があったので【読売新聞】
話の中で株価の動きがどうなったかというとナスダックは下げが目立ったものの、
ダウはサポートラインより上でプラスで終えている。S&Pも少しの下げ。
NYダウ 34987.02 +0.15% +53.79
NASDAQ 14543.13 -0.70% -101.82
S&P500 4360.03 -0.33% -14.27
今回のことをどう考えるかだが、経済指標に対してのパウエルさんの発言は
かなり慎重になっているのかなと思う。8月のジャクソンホールで予想されている
テーパリングについても、わざわざまた市場が混乱するようなやり方(リーマン後)を
するのかなとも思える。
雇用の安定と物価の安定を目指す中銀の使命を考えるとちょっと考えにくい気もする。
さて、これらのことを冷静に受け止めた市場が今日どう反応していくのか?
週末の動きはどうなるか???
ではでは
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